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 2002年の秋、144コンに向けて何を作ろうか悩みまして、人気のある機体の割にガレージキットも見たこと無いし、SWEETからも出そうに無いと思って、フォッケのD-9を作ることにしました。
ああ、憧れのD-9・・・と来れば当然赤腹 (^^)
資料関係ですが、図面はスケヴィに胴体断面図までばっちり載ってるし、 EagleEditionのJV44本があれば赤腹作るのには充分でしょう。
たくさん持ってるけどディテール写真集なんか全然見ない・・・完成しなくなっちゃうから(笑)
改造には勢いが必要と思います。

 スケヴィ15号掲載の阿部氏の図鱒をスキャンしてサイズを1/144に合わせてプリントアウトします。
インクジェットだと水で滲んじゃうのでコピーを取っておくか、ALPSプリンタ持ってる人はそっちで印刷した方が良いですよ。
図面はそのまま切り取って原寸型紙にしたりと色々使えるので、5枚位は用意しておきましょう。
まずはプラ板を切り出して胴体延長部を作ります。
図面と比べるとエデュの胴体は短め&細めの様です。
でも思ったよりも各部のアウトラインが図面に合っていました。

しかし、こんな図面と詳しい解説が載ってて定価1380円ですよ>スケヴィ
何処かで見たような写真と、何処かでパクッた様なカラー側面図付けて別冊にすればもっと儲かっただろうに>アートボックス
当時のスケヴィは同人誌みたい(良い意味ですよ)で大好きです。

 プラ棒製のスピナーとプラ板で厚みを増やしたカウリング、開状態のカウルフラップも取りあえずプラ板積層から削り出します。
支持用のプラ棒+真鍮パイプを接着してモーターツールにくわえて成形しました。
手持ちのモーターツールだと、8000回転以下に落とせないので少々やり辛いですが、粗目のペーパー(240程度)でだましだだまし削っていきます。
高回転になるほどペーパーの目を荒くしないと思うように削れません。
刃がぶれない厚めのナイフも結構使えます。

 プロペラはエバーグリーンのプラ材から削りだしました。
2×4mmの板材に切り出した図面を瞬着で貼り付け、輪郭をカッター等で切り取り、モーターツールと#400位のペーパーで削って行きました。
物が細かいので作業時に持つ部分が無いと削れません。
逆に支持の方法だけ上手く考えれば作業自体は簡単だと思います。
同じものを3つも削り出すのは非常に難しいですが、ピッチもついてるし、微妙にヒネリが違っても判りゃしないでしょう(笑)

 下が削り出し後です。大体1枚削るのに15〜20分位です。
思ったより楽しい作業で、つい没頭してしまいました。
案ずるより産むが易し・・・よい子が生まれるとは限らないけれども(^^)

実は形状的にはもっと幅が狭いです。
いらんデフォルメを考えてデータ作成時に元図面より幅を増したのがいけなかったですね。
後日、どうしても気になったので新たに細めのを3枚削り出しましたが、どうもその時はノリが悪く、これよりも上手く出来なかったので結局こちらの幅を少し削って使いました。

 機首部分はエッチングソーで勢い良く切り飛ばします。
胴体断面図をガイドに0.5mmプラ板から断面・側面形状を切り出し、貼り合わせてパテ盛り用のガイドとしました。
 ポリパテを盛って成形後に取りあえずサフを吹いて形状を確認してみます。
エデュのキットは胴体後半が細めの様なので延長するとなおさら貧弱に見えてしまいます。
背中部分に1枚プラ板を貼り、キャノピー後部側面にも薄手のプラ板を貼って削って成形しました。
しかしこの部分は最後まで納得いく形になりませんでした。
後で気がついたら断面形状が違ってました。
水平尾翼も面積が足りず、1mm程プラ板で延長しました。

その2に続く