青枠付き画像はクリックで拡大します  
 まずはメインとなるアニメーションGIF用の素材です。
使用アプリはMac版のPhotoshop6.0です。

 キットの画像が、エンジン・コクピットを見せるために、かなり上のアングルからの画像なので、背景もなるべく高い地点から撮影します。
一応土手の上からグラウンドを撮りましたが、出来ればこの倍くらい高い視点で撮りたかったですね。背景はピンクの枠部分でトリミングして使用しました。
 最初にCG合成の基本、切り抜き用マスクパスの作成です。 面倒で気乗りしない作業ですが、私はペンツールを使用し、この様にピクセルの粒が見えるまで拡大してパスを描いています。
カーブしている部分も、小刻みな直線で処理する様にすると素早く出来ます。慣れれば1秒に2ポイント位のペースで、リズミカルにクリックして作成できるようになります。
 カーブポイントはデータも重く、修正に時間がかかり、馴れていてもまず一発では決まらないので、こういった不定形のパス作成時には効率的では無いと思います。
 これが機体のアウトラインのパスです。出来たらパスの保存を選び、アウトラインとして保存しておきます。
 同じく影部分のパスです。影の形はなかなか重要で、参考になるものが無いと、合成時に平面に乗ってる感じを出すのに大変苦労したりします。
 パスのタブウィンドウ上でパスの名前欄をコマンド+クリックすると選択範囲として読み込まれます。
境界がクッキリしていると背景との馴染みが悪いので、「選択範囲をぼかす」コマンドで疑似アンチエイリアス化?します。
 試しに上にレイヤーを作って選択範囲を反転(コマンド+シフト+I)し、背景部分を黒ベタで塗りつぶして様子を見ます。
もう一枚白ベタのレイヤーを作って交互に見比べたりすると分かりやすい場合があります。
不満ならさらに選択範囲をぼかしたり、部分的にマスクモードで加筆修正したりして、満足の行くマスクを作ります。
 機体の回りの不要部分を削除したら、コマンド+パス名をクリックで影のパスを選択範囲として読み込みます。

 影はさらにボケ足が必要なので、一旦新規レイヤーを作り、黒ベタで塗りつぶした後、フィルタ>ガウスぼかしでエッジをぼかします。

こうするとプレビューで効果を確認しながらボケ足を調節出来るので便利です。

 影表現の簡単な方法として、影のレイヤーを乗算モードで重ねるというのがありますが、今回どうもしっくり行かなかったので、影レイヤーを選択範囲として読み込み、背景レイヤーのカラーバランスを直接編集して影を作りました。
 具体的にはトーンカーブで影部分の明度を落とし、赤味を多少抑えて彩度を落とす感じにしました。

 基本的な背景との合成はこれで完了です。
通常は、違和感を無くす為に、レイヤー毎に細かくカラーバランスなどを調節する必要がありますが、今回は同じ日のほぼ同時刻に撮影した画像同志なので、たいした苦労なく馴染みました。 このあといよいよ肝心のスペシャルイフェクトへ突入します。

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