Hasegawa Ar234B-2 Blitz Bomber

Summary

Brand
Hasegawa
Catalogue No.
#JT83
Scale:
1/48
Price:
\3400
Date
2002.07.16

仕事のついでにプラパイプを買いに新宿YSに寄ったら、もう出てたので即買いしてきました。
久しぶりにワクワクしながら帰途につきました。
やはり新鮮なキットはそれだけで嬉しいものです。
実機の知識はほとんど無く、資料といえばエアロディテールくらいしか持ってませんので、パッと見で気になった部分をご紹介します。

 いきなりデカールですが、国籍マークが黒白分割になってるのは印刷ズレ防止の為でしょうけど、わざわざ別にするほどシビアな図柄じゃないし、精度的には問題無い様に思えますので?でした。
白はやっぱり透けてるし、スペースが余ったから?と勘ぐりたくもなります。
 でも燃料注入口とかのマーク(矢印)はきちんと色分けされてて気に入りました。
ま、どうせ使わないから関係ないといえばそうなんですけど・・・

 一つのウリでもあった筈のキャノピーですが、スライド式金型の前端部はOKでしたが他のパーツ全部にウェルドラインが入っていました。
 ウェルドラインとは成形時に両側から流れてきたスチレン樹脂がぶつかった部分で筋状になってしまう物で、PowerMacG4 Cube発売時にクレーム騒ぎの元にもなりましたね(笑)
 成形時の温度変化とか圧力によって出来るらしいです・・・
キズならコンパウンドで消せますが、ウェルドラインは断面に現れるので消すことは不可能です。

 こんな風に、ほぼパーツの真ん中辺りに発生してます。
これは交換してくれるのでしょうかね?
無理だろうな・・・多分。

 自分では補修しようが無いため、購入時には注意した方が良いかもしれません。
もっとも初期の製品は全部入っていると思われますが・・・

無断リンクのウェルドライン参考ページ

2002.07/18追記
ハセガワにメールで確認したところ、パーツの形状及び技術的な問題でウェルドは避けられなかったと返答がありました。
流通している商品全てにウェルドが発生しているそうです。
技術的に改善不可能なため交換には応じられないそうです。
メーカーとしてはウェルドラインは認識していながら、欠陥商品ではないとして発売しているわけですね。
あきらめて購入するか、意地でも買わないか、私の様に買ってから落ち込むか(笑)
ハセガワの技術力に疑問符を付ける方が激増しそうです・・・
2002.11.28追記
その後ちらほらと対策パーツが出回っているという噂を聞き、ハセガワからの連絡があるかもと待っていましたが一向に連絡無し。
購入したイエサブのパーツパラダイスで対策パーツが売られていたのを見つけ、レジで交換に応じてくれるのか聞いたところ無理との話。あらためてハセガワに直メールを送ったところ、相変わらず不良パーツとは認めず、対策パーツも仕様変更の様な物なので本来は交換対象ではないとの事。
でも申し出た人には何故か交換に応じているらしく、住所を伝えたら翌日送られてきました。
お買い上げ頂いた製品に不良・不足が発生し大変御迷惑をお掛けしましたという一文(印刷ですけど)と共に・・・
ど〜も不良を認めるのか認めないのかはっきりしません。
肝心のウェルドはキャノピーの方は概ね改善されていますが(アヤシイ部分もまだ少しあります)、カメラ上部パネルにはクッキリと残ったままでした。まあ、塗ってしまう場所なので問題無いといえばそうですけど。

そんな訳なので、初期ロットを購入された方は遠慮なくメールなりで請求されることをお薦めします。
交換時の送料は勿論ハセガワ持ちです。
ハセガワの方からウェルドパーツの発送は特に求められませんでしたので、現在私の手元には両方のパーツがあります。
 コクピット、サイドコンソールは素晴しいモールドです。
メインの計器盤は細かすぎ&メリハリ不足でちょっと不満でした。
計器の裏が見せ場になるのでもっとゴテゴテして欲しかったです。
足元も表から丸見えなので、Eduardがことごとくパーツ化し、いつもはコクピットに埋もれて見えなくなってしまうフットペダルを完成後も拝める希有な機体ですね、これは。
 個人的に一番気に入ったパーツ。
爆弾架のモールドで、とりたてて凄いって訳じゃないのですが、裏だと思ったらここにもモールドが・・・って感じで嬉しかったです。
ってことで爆弾はつけないことに決定(笑)<作るのか?
 各動翼部の細かいヒンジやスリットなんかが非常に細かくモールドされてて動きそう感が高いです。
エルロン回りも自然で繊細な表現なので気に入りました。
 ここも見せ場のはず!の補助ロケットパーツです。
これだけ作りたくなっちゃう程で、凸リベットが凄く良いアクセントになってます。
・・・が先端のパラシュート部がおざなりな感じでちょっとダメです。
素材感というか、柔らかいものをぎゅうぎゅうに畳んでベルトで止めてる感じが今一つです。
 こういった図面に引けない形が苦手なのはハセガワらしい・・・といっていつまで笑っていれば良いのでしょうか?
ますますタミヤに水をあけられてる気がします。
 あとはノズル部分の内側が円錐形に絞られてなくて円筒なのが個人的に×です。おかげで(一体成形は嬉しいけど)タマネギも一回り小さくなってます。
あまりにフォルムがシンプルな機体なので、最初は単純でつまんない飛行機・・・と思っていましたが、よく見るとさすがに機能美・見せ場はしっかりあるのだと思わされました。
ハセガワ・タミヤから48で同時期に発売された、同じJumoエンジン双発のAr234とMe262・・・、片や偵察機崩れの爆撃機、片や爆撃機崩れ?の戦闘機、作り比べてみるのも面白いかもしれません。
・・・とタミヤ風にまとめつつ