Spitfire LF.Mk.IX in detail

Summary
Publisher

WWP {Wings&Wheels Publications}

Author
ISBN
80-86416-25-9
Price
£16.85
Date
2002.09.14

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 昨年チェコから出版されたスピットIX型の素晴らしいディテール写真集を入手したのでご紹介します。
西山洋書のサイトにも紹介されてますが、さるお方に内容は保証する!と教えていただき(笑)hannantsより購入しました。
 西山価格¥5628、ハナンツで16.85ポンド(約¥3000強)+送料なので他に買い物がある方は輸入の方が安いと思います。
 高く感じますけど内容はこの手の写真集としては決定版的な物なので、スピットファンに限らずとも買って損なし!です。

おおよその雰囲気・内容は右の画像をクリックして拡大画像で確認下さい。
 国内では、大日本絵画より出ているエアロディテールシリーズが入手しやすく、私も何冊か揃えましたが、実際に製作の参考にしようとすると欲しい角度の写真が無かったり、見たい部分が画面に納まってなかったり、複数の機体の部分写真をごちゃまぜに載せてるので区別しにくかったりで、ますますジレンマとストレスが・・・という印象があります。
 博物館に展示されている機体の撮影という制約もあるのでしょうが、部分の拡大写真が1アングルしか載ってなくて気になり、結局別アングルの写真を他の資料を探して回るはめになった事も何度かあります。
 立体形状を再現する場合、よほど単純な形状以外は正面と側面、裏面と表面など、別角度の写真が必要になりますが、この in detail からはそう言った要求を充分承知の上で編集されたという雰囲気が伝わってきます。
 全ページカラーですがリストア時?のモノクロ写真も収録されています。
ほとんど全てディテール写真で、ページ数にして150ページ以上、コクピット内部のページだけでも30ページ強、120枚以上の写真が載っています。
 エアロディテールシリーズのカラーページが大体50ページ前後、図面・解説ページ込みでも7〜80ページですから、そのボリュームも想像がつくでしょうか?
 ほとんど同一機種、同一パーツの写真なので損傷・劣化具合による混乱も避けられるのでありがたいです。チェコに渡った機体らしいですが保存状態も良く、パーツのオリジナル度もかなり高いと思います。
 後部胴体に潜り込んで撮影したと思われるラダーやエレベーターのヒンジ・ロッド類、わざわざ分解してまで構造を明らかにしているメーターパネルの裏側・ヒューズボックスやガンカメラ、補器類の詳細写真までたっぷり載っているマーリンエンジン等、作り込もうと思ったら1/24スケールでも間に合わないほどの情報量です。
 細部工作に興味無い方も、見ているだけで実機のそばにいる感覚が味わえること必至のお薦め本ですよ〜

 前途の通り、冷静に眺められる分実機を生で見るより分かりやすい部分も多々あると思います。
このクオリティーでグリフォンとか出ないでしょうかね?ドーラなんか出た日にゃ大騒ぎでしょうね(笑)