画像クリックで拡大!  
 さて難関のエクゾーストパイプです。
これだけはどうしても開口しようと思って色々悩みましたが、ドリル等で均一に開口する自信なんかないし(ラッパ状に広がっていてしかも潰れているので)、デアップパーツも発売されないし、散々考えた末に極薄鉛板で自作することにしました。大きい釣具店で超高級鉛板という0.1mm厚の物が120円で買えました。高級な割りに安いです・・・(笑)
 エキパイのパーツを切り離し、番号が分からなくならない様に印をつけ、適当に切った鉛板をジョイントが表に来るように巻き付けます(ちょうど溶接ラインの様なので)。モノが小さいのでパーツにきっちり合わせて巻くのが結構大変でした。でもココで精度を出しておかないと後でパイプ同士が干渉したり、納まらなくなるので死ぬ気で頑張りました。はみ出した先の部分をなるべく鋭利なナイフで切り飛ばし、2枚重なったジョイント部のちょうど溶接部分にもカッターを入れ、要らない部分を取り除きます。そのままだと末広がりで抜けないので、ショイント合わせ切りした部分を、カッターの刃先で極力形を崩さないようにし、少〜し開いて抜き取ります。非常に柔らかい素材なのでとても気を使います。
 あらかじめ長さがわかるようにキットの排気管パーツにも目印を入れたら先端5mm程を切り飛ばします。ここまで来たらもう後へは引けないので一気に進めていきます。さっき抜き取った鉛管を丁寧に、変形させないように差し込み、元通りにジョイントを閉じ、素早く瞬着で止めていきます。ピンセット必須!です。何度か指がつりました(T_T)
 このときに失敗すると、ガイド代わりのキットノパーツはもう切り飛ばしているので再起不能です。緊張の一瞬ですね。溶接跡の再現として何度か瞬着を盛り上げ、根元の方も隙間にしみ込ませながらたっぷり瞬着を塗って固めます。ペーパーがけなんか出来るほど強度がないので、合わせ目もカッターでそぐようにして削り取りました。少しは継いだ部分に線が見えますが、まあ良しとしました。
 14気筒で11本分のエキパイを一気にやっつけました。間を空けると二度とやる気が起こらないような気がして徹夜作業になりました。次の日は仕事がメチャメチャきつかったです。(笑)
 エンジンに組み込んだ所です。根元はキットのパーツなので取り回し等は気持ち良くパチピタで決まりました。良かった・・・。先端もすこし修正すれば機種のラインに沿ってくれたのでまずは成功と言うことにしました。
 エキパイを見せ場にしたかったので、カウルフラップも薄くしたくなり、ある程度強度も必要なのでアルミ缶から切りだす事にしました。キットパーツにテープを貼り、リベットラインをケガキます。適当にやったのでこの時点でヨタってますね。
 カウルフラップの外形を正確にトレースする自信がないので裏からそこらにあった缶スプレーを吹きました。逆マスキングの発送です。乾いたらテープを剥がしてアルミ缶に貼ります。
 あとはカッターで切れ目を入れ、折るようにして1枚1枚切り離していき、フラップ開のパーツをガイドにして裏から極薄のカッティングシートで止めました。気持ち的には後少〜し薄いほうが良いのですが、キットのパーツと比べたら全然マシになったので(少なくとも厚みに関しては)一応満足です。リベットはケガキ針でつつきました。
 残る問題はフレームへの取付方法ですが、ひとまず宿題として次へ進みます。いま流行っている問題の先送りですね。

その4へ続く