今どきのオモチャ(トミー Bit Char-G)  

 いきなり使い古された言い回しで始まりますが、最近の技術の進歩というのは凄いもので、私が小学生の頃はちゃんとステアが左右に切れて、前進も後退も出来るRCカーのオモチャというと安くても7、8千円はしたと思います。
それより安い価格帯のものは左折しか出来なかったり、バックしか出来なかったりで、ちょっと大人嗜好の子供?には相手にされていませんでした。
迂闊にプレゼントで貰ったりすると、喜んでいるふりをするのが大変だったりしたものです。(笑)
しかもプロポも本体もマンガン電池使用で、当然すぐ無くなるので買ったは良いけど電池が無くて動かない・・・と言う状態がほとんどだったのを覚えています。
後にタミヤのRCなんかを買っても、プロポは相変わらず単3電池8本使用とかで、家中の家電の単3電池が、軒並みラジコンのお古と入れ替わるハメになり、「最近なぜかリモコンや時計の電池がすぐ無くなる」と不審がられたものでした。

 それが今では、たったの2980円でいっちょ前に2チャンネルの充電式超小型ラジコンが買えてしまうのですから、こりゃ〜買わずにゃいられないってんで買ってしまいました。
タミヤのエンジン音付き零戦なんか買ってる場合じゃねえっす!実際の話・・・
 実は以前から雑誌等で読んで存在を知ってはいましたが、今日オモチャ屋で見かけて即買いして来ました。
これはトミーから発売されているビットチャージー(Bit Char-G)という物ですが、タカラからもサイズ的に同じくらいのデジQと言うのが発売されていて、店のジジイ曰く「大ブレイクしてる」らしいです。(笑)
 タカラの方は赤外線でコントロールし、一応ステアも効きますが、左右の動輪の回転方向を変えて曲がるという仕組みです。
機構自体はアイデア賞物だと思いますが「そんなのはクルマじゃねえ!」とばかりに却下・・・トミーの方を買いました。いっそキャタピラの戦車だったらねぇ・・・売れないか、それじゃ。
デジQの方が多少サイズは小さいですが1000円ほど高いです。
 ではブツの方を写真とともに詳しく見ていきましょう。

画像クリックで拡大します  
 パッケージの外観です。単3電池以外は全てセットになっていて定価¥2980。箱はあげ底&スカスカブリスターパックで、パッケージを工夫すればこの3分の1位の大きさの箱になりますが、値段や見た目とのかねあいがあるのでしょうね。
 車種は全部で10種程度出ているようです 。S-2000とFDで迷いましたが、どちらかというと実車に似ているFDの方を選びました。

 同梱されている全パーツです。手前の小さいモーターが駆動用の物で、携帯電話のバイブ用の物とか・・・さすがに小さいです。
 いっちょ前にヒートシンク(右下)なんかもついてます。
この小さなモーターがどのくらい発熱するのでしょうか?

 ボディーはウィングと2パーツから成っていて、クリアで成形されたものに塗装がかけられています。・・・で、赤と言うこともあって塗膜が結構透けています。
これは多少曇り気味のキャノピー(ガラス)の磨きと共に塗り替え必須ですね。(笑)
ボディーを塗り替える場合は、別売りでボディーセットというものが発売されていますので(¥480)これを買うのが良いでしょう。
塗装済み・未塗装ボディー2個セット+コース走行用のパーツが入っているそうです。
 シャーシ中央の基盤部です。この密集具合にはさすがに最新のノートPCの基盤もかないません。
 当然ですがサーボなんか無く、モーターもステアもON・OFFのみのデジタル式制御です。
 内部の駆動用バッテリと各配線です。
小さいニッカドバッテリはもちろん別売りがあり交換可能です。アンテナ線(普通のリード線と同じ太さ)からもその小ささが想像できるでしょうか?
 これがステアリングの機構部です。左右にコイルがあり、電磁石で中央のスチール部分を吸い寄せてステアする仕組みになっています。当然ON・OFFどちらかなので切れ角の微調整は出来ません。
 組立は簡単で、それこそモーター・ギヤとタイヤを嵌めるくらいです。
しかし、この大きさでRCですよ・・・
組み込まれるモーターにもトルク型と出力型があり、このシャーシにはトルク型の方がセットされていますが 実際に走らせてみるとスピードは結構出ます。
 別売りモーターが¥360なので手軽に144のメッサーやハリケーンのペラ回転にチャレンジ出来ますね。(笑)
 タイヤも別売りで3種ありますし、スペシャルボディーとしてAE86のボンネットやらホイールやらの重さが選べるセットまで発売されています。
 機構上無理があるのでしょうが、クルマの大きさ(ボディー全長6センチ)からすると最小旋回半径が16センチ程度とかなり大きめです。
車庫入れ時にはあきれるほどの切り返しが必要で、世田谷区の住宅街は絶対に走れないクルマですね。(笑)
 プロポの中に単3電池を2本入れて置き、この様に側面の端子に嵌めることで本体に充電します。
充電自体は45秒程で完了し、万充電で約2分の走行が可能・・・と謳ってますが実際には1分の充電で5分程度走行可能という印象です(連続走行ではないため)。
中国製だけあってプロポのデザイン・色・プラの材質が安っぽいです。
アンテナは背面のハンドルで掃除機よろしく巻き取れるのでこれは便利ですね。
 驚いたことにこの車、ステアのみならずサスというか前輪のみロールが可能です。
矢印の白い軸部分が上下に多少動き、コーナリング時にロールして曲がりやすくなっているようです。
 こんな物効果あるのか?と思いましたが、実際走らせてみると、スピードが乗っているときは特にロールするのがはっきり分かり、感心しました。
 この様に多少ロールします。
カートの様にセッティングが上手く決まれば3点姿勢でコーナリングするのでしょうか?
 しばらくはこのまま子供と遊び、後日ボディーを買ってちゃんと塗ってみようと思っています。
ARTICLE一覧へ戻る


いかがでしょうか?興味のある方はトミーのサイトを見てみて下さい。

次のアーティクルへ>